Infinite Energy ∞ 無限の体力

無限の体力を目指す管理人の戦いの記録。ロードバイクのエンデューロレースを中心に活動。富山のトライアスロンチーム「毒キノコ連合」に所属。

爺ヶ岳−鹿島槍ヶ岳−五竜岳 日帰り縦走! (後編)

8/8(日)

こんにちは!
体力バカです!(・∀・)

前回の続きです!

(前回までのあらすじ…)

今回の登山コースは扇沢をスタートし、爺ヶ岳鹿島槍ヶ岳五竜岳、遠見尾根経由で五竜テレキャビン(ゴンドラ)で下るルート。
距離は25kmとやや短いものの、3000m Upと過酷な上、後半に日本三大キレットのひとつ八峰キレット五竜南壁のG5、G4と難所が目白押し…しかもコースタイム18時間なのに、下山の最終テレキャビンは16:30でコースタイムの「70%」が時間制限のオマケ付き…

そんな過酷なコースに挑んだ僕とズンコさんの二人…
工程の半分の鹿島槍ヶ岳北峰まで来て、戻るか進むか決められずにパニックになったズンコさん…(汗)

果たして…

(決断の時)

鹿島槍ヶ岳の北峰直下で悩みに悩んでいたズンコさん…しかし最終的には「良し!帰ろう!」と言い出す…(TдT)
僕は「しょうがないですね、帰りましょう」と言いつつ多分僕の笑顔は引きつっていたと思われる…w
そして余計な一言「せっかく重いヘルメット持ってきたのに勿体ないですね…」とついつい本音が…w

すると「やっぱり進む!」と最後の決断を急転直下で撤回した!(・・;
後で聞いたらこのヘルメット発言が決断のきっかけだったらしい…(^_^;)ワカランモンダ…

(八峰キレットへ)

と言うことで09:55 鹿島槍ヶ岳からキレットに向けて後半戦スタート!

少し高度を下げるとガスが切れていく。
振り返ると剱岳がまた顔を出す!
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そしてガスガスだったはずの鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰の二耳が青空と共にくっきり出現!
(^ー^;)オセーヨ…w
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そして遥か眼下にはキレット小屋が見えた!
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そして五竜岳は雲の中!(;´∀`)
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ここまで降りてくるとズンコさんも元気とやる気を取り戻した!唇の血色も回復!
何だったんだ…さっきの躁鬱は…高山病かな?(汗)

そこからいくつもの岩場やナイフリッジを下っていくと写真で見たことのあるハシゴが!
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10:35 とうとう来ました!八峰キレット!!

キレットは確かにキレッキレで、かなりビビって突入したものの、意外と鎖や足場はしっかりしておりあっさりクリア!
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全然大したことなかったね、と話しながら10:50 キレット小屋到着。
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ここまで7時間、貯金は2時間40分とコースタイムの73%…リミットの70%からだいぶ遅れている…
内心、最終ゴンドラ…もうダメかも…
と思っていたけどズンコさんの心の健康を気にして伝えない…(^_^;)

10分ほどパン休憩していよいよラスボスの五竜岳へ!

(五竜岳へ)

暫く無数の岩場を登ったり下ったりを1時間以上繰り返すが、五竜岳はずっと雲の中…心と体力が削られていく…Orz
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すると12:20頃に急に晴れだす空。

目前の空に急に姿を表した五竜岳!!😮
そしてその手前にそびえ立つG5!!
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いや…G5…偉いことになってますけど?😂

すると向こうから久々の登山者が!
僕「あそこの下り、大丈夫でした?(泣)」
若者「一歩づつ確実に歩けば問題ないですよ?」
僕「コースってどこ通るんですか?」
若者「あそこの角(G5)を登るんですよ!」

いや…
若者よ…
ぜってー無理やろーー!www

と内心叫びつつ笑顔でお別れ…(T_T)/~~

そして暫く進みいよいよG5に取り付く。
ここの斜度はかなり急な上にガレガレで浮石ありまくり…心も体もどんどん擦り減っていく…😰

それでも時々後ろを振り返ってズンコさんの心と緊張の糸が切れないように励ます!
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13:05 やっとの思いでG5突破!!🤩
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そしてその先にラスボス五竜岳!!
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さーせん…
最後の斜度…
さらに洒落になってないんですけど?www
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と一瞬思ったものの、ここまで来たらテンションも上がってアドレナリンパワーでガシガシ登る!

登りながらふと思った…
この岩山…斜度も長さも過去最強だ…(汗)
体感的にはここまでの工程も相まって剱岳ラストの2倍以上の破壊力…
もはや剱岳の「岩の殿堂」は返上した方が良いのでは?とさえ思った…(;´∀`)
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そして13:55 とうとう五竜岳登頂!!!
ヾ(*´∀`*)ノ
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あまりの嬉しさに溢れる笑顔!(*´ω`*)
しかし無常にも周りはガスガス…あれは唐松岳かな?
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記念撮影をしていたら小雨が降り出す。

ここまで10時間でコースタイムの77%…
ここで初めてズンコさんに正直に
「多分ゴンドラに間に合いません…」
と伝える…(T_T)

すると「大丈夫!もうあとは下りだけだから絶対間に合う!」

ラスボス倒した勢いか、もの凄い根拠のない自信のズンコさん!w

ズンコさんがそう言うなら…と急いで下りへ。

(ラストの遠見尾根へ)

下りはじめてすぐ、無情にも大粒の雨が…
急いでレインウェアを上下着込む…
頂上付近の岩は濡れるとものすごく滑る…
これは間に合わない…

と思ってたら、ものの5分で雨が上がって照りつける太陽…
すぐにカッパを脱いでまた急いで下る!

振り返ると五竜岳のピークも晴れ渡っている…
今日はこんなんばっかだよ…Orz
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そして14:40 五竜山荘到着!
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そのままスルーして遠見尾根へ!
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ここから17時の最終ゴンドラまで2時間20分…しかしコースタイムは4時間…いや…これ絶対間に合わないよ…Orz

ズンコさんには間に合わなかったらゴンドラ分1000mの下りがありますよと伝えておく。

すると「絶対ゴンドラに乗る!」と駆け出すズンコさん…足が終わってるはずなのに最後楽をするために貪欲すぎる…w
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しかしほんの少しの登り返しで大ブレーキ!
ズンコさん、登りの足は終わっているみたいだ…

ハンガーノックになったら終わるんで歩きながらでも補給して下さい!」と伝える…

僕も最後の食料のドーナッツを歩きながら食べる。
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そして15:30を過ぎて歩きながらゴンドラ会社に電話…実は最終ゴンドラは正式には16:30までで、それより遅れそうな場合は電話をすれば17時まで延長できるとホームページに書いてあったのだ。

電話で遅れる旨を伝えると「17時まで待つけどそれ以降は2分ごとに3000円掛かります」と言われる…Orz
「17時に間に合わなかったら諦めるので止めてください」と回答。

そこからはペースアップ!

平坦と下りは走って、登り返しは心拍マックスで追い込むとどんどん遅れていくズンコさん…

ところどころ後に「ズンコさんファイトー!」と大声で声掛け!

そして16:00 小遠見山到着!

コースタイム的にはあと1時間25分ある…Orz

しかし看板には45分で「地蔵の頭」と書いてある?地蔵の頭からゴンドラまでは15分…
あれ?間に合う??(^_^;)

遠く後ろのズンコさんには大声で「間に合いそうなので頑張って下さい!」と伝えて先を急ぐ。

そして16:30 地蔵の頭到着!
ここでズンコさんを待つ!

到着したズンコさんは「手先が痺れてきた」と言う…もしやハンガーノック?と思い「何か食べましたか?」と聞くと食べてないとのこと…(泣)

すぐに食べてくださいと言うと塩分補給ラムネをポリポリ食べだす。
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そして16:40 スキー場のゲレンデに出た!あと少し!!
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そしてそして16:50 五竜スキー場のテレキャビン駅到着!!!間に合ったーっ!
(*^_^*)
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係の方に延長のお礼を言ってゴンドラに乗り込む!
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文明の力は凄い…
1000mをものの5分で下りきってエスカルプラザ到着!

ゴンドラを下りるとすぐに止まるゴンドラ…
本当に僕らのためだけに待っていてくれたんだ思う嬉しくて薄っすら涙が…(ToT)
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そして自販機でファンタグレープを買って堪能して駐車場に行くと朝止めたズンコさんの車!
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しかし疲労感と達成感が半端ない…
最後のギリギリのドラマも凄かったし…
忘れられない山業となった…

こんな無謀な計画(通常1泊2日のコース…w)にお付き合い頂いだズンコさん、本当に頑張ってくれてありがとうございました!!

また是非山行きましょう!(^o^)丿

走行距離 : 26.5km (Garmin), 22.8km(YAMAP)
総上昇量 : 2310m (Garmin), 2874m(YAMAP)
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